7月1日からサービスが開始された「7Pay(セブンペイ)」ですが、本日のお昼頃から「クレジットカードの不正利用」ということで、Twitter上では大騒ぎになりました。
該当ツイートを掲載することはできませんが、その経緯について述べていこうと思います。
※ 2019/08/01更新※
pay系アプリの面汚しをした7payのサービス終了が決定しました!!
たった4日で新規登録受付中止、3ヶ月でサービス終了とは一体何だったのか、nanacoの還元率を1%に戻せよ!!
そもそも7Payとは?
今日では「PayPay」や「LINE Pay」さらには「Origami Pay(前はビーコン決済)」といったスマートフォンの画面上に現われる「QRコード」「バーコード」を読み取って行う決済が「キャッシュレス」の代名詞になっています。
その中でも、大手コンビニ各社(ローソン除く)では、独自の決済方式を確立すべく、7月から「ファミペイ」「Fami Pay」「7Pay」と言ったサービスを開始させています。
今回は「7Pay」ですので、その説明です。名前にあるとおり「セブン&アイ・ホールディングス」が開発したバーコード決済です。特にセブン&アイ・ホールディングスといえば「セブンイレブン」が主流ですが、nanacoを用いた電子マネーから「7Pay」といったバーコード決済に乗り遅れないようにしたものです。
スマートフォンを持っている方なら「誰でも」使える支払い方法。
チャージは、レジ・クレジットカードなど対応しています。
現在クレジットカードでチャージできるのは以下の通りです。
VisaやMasterCardでは「三菱UFJニコス」と「三井住友カード」そして「セゾンカード(UC除く)」が対応しています。
サービス開始から2日。浮き彫りになった「弱点」
当方、キャッシュレスには興味があり様々な決済方式を採用しています。
私はメインで「Origami Pay」を使っています。Origami Payは、JCBカードやUCカードなど日本の主要なカード会社が出資しており、安全な会社です。
PayPayやLINE Payとの違いは「即時割り引き」です。後から使える「キャッシュバック」ではなく、お会計時に割引されるので、「割引」を身近に実感できます。
そんななか、7Payは7月1日に堂々とデビューしました。
以前、「PayPay」で登録してあったクレジットカードの不正利用事件を覚えている方も多いと思いますが、また起きてしまいました。
PayPayの時は「クレジットカード」そのものの情報が抜き取られてしまいましたので、PayPayを使っている人も使っていない人も、「PayPayとは何だ?」という方も全員被害に遭う可能性がありました。
今回の「7Pay」に関しては「PayPay」の時とは状況が異なります。
今回、ターゲットにされてしまったのは「7Payに登録している人だけ」です。抜き取られた情報としては「7SPOTに登録されているメールアドレス・パスワード」と言った根幹が抜き取られました。
そのため、被害者は「7Payにクレジットカードを登録している人」と絞り込まれたため、膨大な被害額になっています。
ある方は「3万円チャージを10回の、計30万円が不正利用された」とツイートされています。
今回のクレジットカードの不正利用について「完全に7pay側が悪い」ということになっています。
そもそもの登録が「7SPOTのメールアドレスだけ」でできてしまう事が問題点。SMS認証などは?と言うことです。
第2の問題点として「カスタマーサポートが貧弱すぎる」と言うこと。不正利用発覚後、電話をかけても「つながらない」という声が多数見受けられます。これはクレジットカードを登録されているお客様目線ではない、と言うことがよくわかるかと思います。ゴールドカードだとカードデスクへの電話は「無料」ですよね。安心安全を謳っている以上、提供義務のあるカスタマーサポートです。
しかし、7payは「電話が繋がらない」。正気か?
また、システムの弱点ばかり。
nanacoは正直言うと「JCB管轄下」であったため、色々制約がありました。センタ預かり分の制限、クレジットカードチャージの上限など。その「リミッター」が外されてしまったのが7payなのです。
7payによってキャッシュレスはどうなるのか
なぜか「キャッシュレス=スマホで払うやつ!」という構造ができてしまっている以上、この件は大きな打撃です。
そもそも、セブンイレブンのレジにnanacoをかざすところがありますよね?その部分では、SuicaとかiD、QUICPayといった電子マネーの他に「Visa payWave」や「JCB Contactless」と言った非接触決済ができるシステムが採用されています。
大分前ですが、現行型のレジになる前にセブンイレブンでアルバイトをしたことがあります。その時はクレジットカードを指すところがなく、店員さんがスワイプするのみでした。それが、お客さんができるように今では店員側ではなく、お客さん側にカード挿入口があります。
ICチップを用いた決済が義務づけられたので、装備してありますが十分キャッシュレスじゃないですか。
「割引」「お得」そんな言葉が沢山言われていますが、クレジットカードは世間的に言うと「怖い」「借金」「落としたら使われそう」という負のイメージばかりです。ただでさえ政府が主導となってキャッシュレスを促進していく中で起きた大事件ですから、セブン&アイ・ホールディングスはかなりの痛手なはずです。
個人的には「とっととバーコード決済のブームは終って、時代はコンタクトレス決済になるべき」と考えています。よっぽど安全です。
結論:7payなんぞ、いらんがな
nanacoのポイント改悪はこの「7pay」を流行らせるべきものという背景の他に、マネーロンダリングが問題になったと言う面もあります。しかし、セブンイレブンを既存で使っている方にとってはnanacoは「とてもいいもの」と感じていませんか?
私はJCBカードを使ってポイントをnanacoに変えていますが、(といっても買うのは煙草くらいw)nanacoだけで十分だと思います。
キャッシュレスに関してはローソン一強ですので、太刀打ちできないはずです。
nanacoのいいところは「お年寄りでも、子どもでも手軽に使える」ということ。チャージをすればそこから引かれて、ポイントが貯まる。そしてポイントを交換すればnanacoでまた使える。
そんな、簡単な決済が7payによって破壊されたようなものです。
みなさん、7payを使う場合は「クレジットカードを登録せずに、チャージだけ」にしましょう。若しくはnanacoをずっと使う。それが一番の財産を守る術です。