あまりセンシティブな内容はTwitterに投稿したくないので、こちらにて記述していきます。
先日、とある講演で「フェミニストが語る社会学」(という感じの題目)で「男女平等とフェミニズム」といったサブタイトルがついたものに参加してみました。入場無料だったので、昨今の献血問題(宇崎ちゃんのポスター)などに関心があったので参加しました。
最初に自分の立場を示しておくと「右にも左にも寄らない」を貫いているので(とは言っても若干右?)今回行われたサブタイトルの「フェミニズム=女性解放思想」というのには少し否定的な立場であります。
育った環境も絡んでいるのかもしれませんが、私の祖母は「保育園長」をしており退任(退職)後、私が幼少期の頃「今では女性も課長になれる時代だからな。男の人の稼ぎが云々」という話を聞いて育った身であるという点、ご留意いただければありがたく存じます。
まず、その1として行われた内容ですが
- 「きみが外科医になる日」という本の画像を提示
- 父と息子が交通事故に遭い、手術ができないという問い(有名ですね)
ということからはじまりました。
この「問い」でありますが、今回のテーマと絡んでいる点があります。
それは「医師=男性であるという固定概念」です。この問いの答えは「手術を行う医師が実は息子の母親である」という内容なのですが、「フェミニズム」をテーマとしている以上「医師=男性」という概念を壊す必要があり、この問いを選んだものと思われます。
これについては現在、医師は男性という固定概念が薄れつつあるので「医師」の問題ではないこと、ご留意ください。あくまで本質は「男性の職業」という概念です。
その2としての内容は以下の通り
- あなたは生活上で「男女の格差を感じたことがあるか」という問い
- 具体的内容は「大学進学、博士号、職業」について
であります。
今回の講演で違和感を抱き始めた部分です。
というのも「あまりにも短絡的な結論」であったから。
プレゼンテーションでは実際のグラフを用いて説明されていたのですが、はじめに
「男女の進学率変遷」と「女性研究者の推移」について2つのグラフが示されただけのものでした。
正直いうと「それ以外の要素も関係しているのでは?」と突っ込みたくなる内容でした。
最近、「なでしこ寿司」という秋葉原にある「キャバクラ的」なお寿司屋さんの件でTwitterでは盛り上がっていたり、「献血問題」としても盛り上がっていたりしますが、(あくまで個人的意見ですが)こういう系統ですぐに騒ぎ立てるフェミニストの方は
短絡的且つ、データをごまかして提示している
と言う気がします。今回の講演でもそうなのですが「他にも問題点があるのではないか?」という疑問を抱かず(抱いたとしても)目の前にある比較的(情報)操作しやすいデータばかりを取り上げているような…
論理的ではなく「感情的」な部分が結構多いと思われます。
今回のケースでは「進学」についてでしたが、正直「女性だから大学院進学できないのではなく、学部・専攻の関係でそういった結論になったのではないか」という見方も出来ますし、本人が「大学に行ってまで学びたいことがない」とか様々な要因、家庭の経済面なども関係しているのではないか?という見立ても必要だと考えます。
その次に「将来なりたい職業」ということで、生命保険会社の統計グラフを提示されていました。
ここら辺で話していたことは少し席を外してしまったので、あまり聞いていなかったた割愛させていただきます。
その3が本題であろう事です。
というのも根本的に「ジェンダーとはなんぞや?」という説明だったのですが、これは社会学的な対象としての説明でした。
「性別認知」とか「らしさ」とか。
話をここまで聞いていて常に考えていたのが「らしさ」といっても社会全体の総意ではないのでは?また、人によって「らしさ」の尺度は異なるから一概に「こうですよ」として大勢の前で講演して正しい内容なのか?ということを考えていました。
「性分業」という言葉がありましたが、これは簡単に言えば「男は仕事、女は家を守る」ということ。
社会学は「現代(或いは過去)のシステムに疑問を抱いて、解決(分析)していく」ということを何かの本で読んだのですが、それは正しいことだと思います。でも、その「性分業」は家庭内の問題であって「社会全体」の問題ではないのでは?と思います。今日においては彼女がいないとか、結婚をしていない人が多くなっています。(自分もそうなのですが…)私含め、それらの人には「?」という内容です。そんなの知ったこっちゃない。と言うのが正直な感想。
よく「イクメン」なんて言葉を耳にしますが、これは今ある「性分業」の概念を覆したものだと考えても問題ないのではないでしょうか。
とはいっても、男は仕事といいますが、体力的な面で考えても人口ピラミッドで就業可能な比率で考えたとしても男性の方が体力あるのではないか?という気もしますが。
そして「らしさ」でありますが「男らしさ」「女らしさ」ってありますよね。この「らしさ」を否定しているスピーカーだったのですが「らしさ」の概念がなくなれば下着・肌着をはじめ日常生活で大きな問題に発展しそうな気もします。今回のスピーカーはそこまで考えていなさそうでしたのであえて書かないことにします。
で、ここが本題ということですが
「らしさ」を排除すれば「平等、公正な社会になれる」
ということらしいです。
果たしてそうなのかな~??
献血問題のケースだと「環境型セクハラ」なんて言葉が出ていましたけど「見ている人には「不快な人」と「そうでない人」」がいるわけで。
あくまで主観的である問題に対して声を大にして批判するのはどうかと思います。
献血の場合「献血できる対象」があるわけで、検査で献血できない方もいます。でも、今回は違います。
赤十字は「宇崎ちゃんのポスターで献血に来てくれる人が多くなるといいな」→実際に献血する→双方ハッピー
でしたけど、フェミニストの人たちは「ポスターはセクハラだ!」と目的である「献血」をすっとばしてあくまで広告・宣伝である「宇崎ちゃんのポスター」を批判。
そういうわけで
赤十字は「宇崎ちゃんのポスターで献血に来てくれる人が多くなるといいな」→環境型セクハラだ!→議論開始(興味が出て献血する方もいる)
と言うことになりますよね?
献血は「人を助ける」ある意味慈善活動的な部分もありますが、「献血」についてではなく「ポスターの絵」についていちいち論争していて何が楽しい?と思います。そこまでいうなら献血したらどうなの?と思いますが。
はたして「何をもって平等とするのか、公平といえるのか」という問題が(よく言われていることではありますが)
一方的な価値観の押しつけ
になっているから「平等じゃなくて女尊男卑」とか「おまえの中の平等を押しつけるな」と言われている理由なのでしょうが、気づかないようですね。
その4「フェミニズムの歴史」
ここまで行くと講演の内容が「男性dis」だったので腹が立ってきました。
会場は50人くらいが男性、80人くらいが女性という感じでしょうか。他の方にも終了後感想を聞いたら「腹が立った」と言っていらっしゃたので相当なものだと思います。
とにかく腹が立ってしまったので要約すると「会場の皆さん、男性は悪いものですよ。男性はこんなことができません!こういった考えしか出来ませんよ!」のオンパレードで途中で帰ってやろうと思いました。
この章では「差別撤廃のために法律などに変革をもたらす運動」ということ、亭主関白からの脱却というような事が説明されました。
19C~20Cの「参政権」についての説明でしたが、それは「民主主義的な」平等であるため本来の目的として正しいと考えますが、今回のスピーカーが話していることと少し話がそれているような気もしますね。
その次に日本における法律「男女雇用機会均等法」についての説明がありました。
正直、歴史はどうでもよかったのでスマホをいじってました。
その5夫婦別姓について
昨今では「LGBT」という言葉が流行っていますがそれに伴って同性カップルなどの誕生が公的機関で認められるとか様々ありますが、その中でも結構前から言われている「夫婦別姓問題」について。
夫婦別氏ともいいますが分からない方向けに「AB ○1」(男)と「BA ○2」という人が結婚したとします。現行法では「結婚後、夫または妻の姓に統一」となっています
(つまりBA ○1(男)かAB ○2(女)になるわけです)※民法750条
が、これについて不満を持っているというか「おかしい」と声を上げて「結婚後も婚前の名字(姓・氏)を名乗れるようにしろ!」というもの。
今回の場合ではそこまでこの問題に触れられてはいませんでしたが「結婚後の姓を夫に合わせるか、妻に合わせるか」というスピーカーの体験談を踏まえたものでした。
スピーカーは出所不明のデータで「夫に合わせる9割、妻に合わせる1割」という謎データを持ってきましたが、これで
「私は夫に何も言わせず私の姓にして結婚しました!」と堂々と話していました。
は?男女平等とは?ここで半ば強制的だとしたら平等の「び」の字もないのですが。
話を聴いている限り「私の姓にして結婚できた私カッケー」的に感じとれたのでこの段階で相当イライラしていましたが。
この話で講演が終了しました
最後に感じた違和感
題名にも「違和感」とありますのでその通りにお話ししますと
「男女平等を謳っているのに目的が女尊男卑に変わってないか?」
と感じざるを得ない講演でした。
元々やや否定的な立場ではありましたが、あまりにも説得力の無い講演・感情的すぎるスピーカーのせいで完全否定的な立場になりました。
目的は「現代のおかしいと思う点を疑問として議論を重ねて解決に近づける」はずなのですが、あまりにも過激派の方でしたので「すべてがおかしい」としか思えません。
KuToo運動なんかが去年?ありましたが、アレに関しては過激すぎなければいいんじゃないの?とは思いますがね。
とは言っても今回の講演は癪に障る発言が多々あったのでスピーカーの問題かもしれませんが。
今後もこういった講演に参加してみたいものです。(本文の誤字はお許しください)