清楚咲夜の日記

何らかの研究をしている私が、趣味について綴るブログです

アメックスゴールドとJCBゴールドの併用は効果的か?

皆様いかがお過ごしでしょうか。清楚咲夜と申します。

12月末締め切りの論文執筆に向けて、最終確認・推敲を行っています。これがなかなか上手く進まなくて、(PCでの作業ですが)書いては消して、考えての繰り返しです。

論文といえば、今回の記事ではあまり年齢層は重ならないかと思いますが、1月には卒業論文の提出が近い学生もいるのではないでしょうか?私が大学生の時は、学部内で最も早い提出にもかかわらず、学部内1割に与えられるA評価(卒業した大学はA/B/C/D/F評価でしたので、Aは90点以上)を獲得できました。ページ数は48ページで、分量としては8万字オーバーでしたが。

話が脱線しましたが。今回は「アメックスゴールド(いわゆる雨金)」と、「JCBゴールドカード(ここではプロパーカードを指す)」の併用、つまり、T&E系プロパーのゴールドカード2枚持ちは効果的かつ、現実的なのかを、実際に併用している私の視点から考えていければと思います。

 

1.年会費の視点から

アメックスゴールドカード(背後に一ノ瀬怜の脚)

年会費の観点から考察します。本記事全体を通して、ここでいうアメックスゴールドとは、昨今バラマキが行われている「偽雨金」こと、セゾンの雨金を指していませんので、偽雨金について検討されている方はブラウザバックをおすすめします。

アメックスゴールド:31,900円(税込)+メンバーシップ・リワード・プラス3,300円

つまり、最大で35,200円/年が発生します。

JCBゴールド:11,000円/年(税込)

 

合算しますと、Min:42,900円/年 Max:46,300円/年ですから、1枚にまとめられるのであれば、他のカード会社のプラチナ級(ex.三井住友プラチナ・MUFGプラチナ・エポスプラチナ等)の方がコスパ的には優れています。

 

昨今、ゴールドクラスのカードに付帯される保険は旅行関係については「利用付帯」に変更され、その代わりに「スマホ補償」なる携帯電話が破損した際の見舞金が支払われる保険が付帯します。(利用料を当該カードで支払う必要がありますけど)

次項にてその辺り触れてみますが、領域がこの2枚は重なる部分があるので、年会費の観点から見れば「2枚持ちは自己満足」に留まるものといえます。

 

2.カードが持つポテンシャルの視点から

クレジットカードはどういった理由で選んでいますか?ということがこの辺りの領域かと思います。楽天カードであれば「積立投信でポイントが貯まるから」とか「ポイントが貯まりやすいイメージがある」といったところです。

JCBゴールド(筆者撮影)

T&E系(Visaやマスターのように広汎的な決済体験よりも、「体験」が基に提供される国際ブランド系のカード)のJCBとAMEXですので、この辺りは重なる部分があります。

 

AMEX:ポイント(100円=1pt ただし1決済ごと付与)

JCB:ポイント(1,000円=1pt ただし、請求総額で付与)

ポイントは幅広い交換先(請求に対して・年会費に対しても使用可能)があるアメックスが優勢で、ポイントの貯まりやすさもアメックスが優勢です。

JCBはポイントの交換先が非常に少ない(レートで考えるとnanaco一択になります)ことに、ポイントが貯まりづらい(例として、請求総額/1決済で1800円と仮定。AMEXは18pt、JCBは1pt。最大レート換算で、雨:18円相当、JCB:5円相当)ため、「ポイント」の面では併用する必要性はなく、むしろアメックス1枚で事足ります。

 

続いて、キャンペーンについて触れてみると

雨:「Amex Offer」で、条件達成によってキャッシュバックがある。

JCB:抽選制ではあるが、キャッシュバックやテーマパークのチケットが当選する。

この点においては、「確実性」と「不確実性」になってしまいますが、アメックスのユーザのほうが1決済あたりの利用額が多そう(探せば出典があります)なのと年会費が高額なので、その分還元できますし。

実際にどのくらい還元されたか?がPCで表示されますので、どうせ使うならAMEX使おう。となります。

JCBについては、キャンペーンは応募しても当たったことがありません。無念。

この点においても併用するより一方に絞って利用した方がいいかと。JCBについてはSTAR MEMBERS制度によって、年間利用額に応じて、キャンペーン応募時の当選確率上乗せがありますので、2枚持ちについてはドローです。2枚持ちしても、しなくても効果的です。

 

付帯保険について見てみても、コロナ禍を経て、旅行者減少による旅行業が打撃を受けたことを受けたのか、「自動付帯」(該当カードで払わなくても保険がついてくる)から、「利用付帯」(旅行に関しての決済が該当カードで必須)になったことで、あまり大差なくなりました。

一方で、JCBがこの点優勢なのは「航空機遅延保険」が付帯していること。雨金にも国外限定で付帯はしていますが、JCBは国内外が対象であるため、飛行機に頻繁に乗る人はJCBのほうがいいでしょう。2枚持ちをする意味は、この「保険」の枠組みでは効果的ではなく、むしろJCBが優勢です。

 

正直、保険やらラウンジについては全く重なる領域ではありますが、雨金が優れているのは「年2回」という縛りはありますが、プライオリティ・パスが無料付帯する点でしょう。それくらいです。

最近は、アメックスにおいては「プリンスステータスメンバー」だかが、ゴールド・プラチナメンバーが無料で付帯されるようになったことで、(個人的には西武と強い結びつきがあるな~と思いましたが)他カードに比べて宿泊体験は強くなったかな?という印象があります。

また、JCBゴールドは「クラブオフ」が付帯されますので、旅行目当ての方であれば、2枚持ちする効果は十分に得られます。

ただ、この現状で宿泊可能性が低いので「今はまだ時期ではない」と考えます。雨金もしくはJCB金のどちらかを取得してから、2枚持ちをしてみるのがおすすめです。

 

3.「使いやすさ」の視点から

横浜・八景島シーパラダイスで筆者撮影(写真があった方が見栄えがいいので)

時代は実際のカードを用いる決済から、スマホを介した決済に変化しました。Apple Pay(コンタクトレス・QUICPay)といったスマートフォンを用いた「非接触」の決済を始め、(あまり好きではないが)QRコード・2次元コードを用いた決済(au PAYなど)が台頭しています。

そういった意味合いでは、Apple Payを利用するのであれば、現在では割と「実物のカード」がなくても買い物できるお店が増えている(個人商店においてもAirペイの導入などで増えた)ので、国際ブランドにこだわらず使用できるようになった点、JCBとAMEXが提携していてJCBが使えるお店ではAMEXも使えるので、この観点においては2枚持ちしなくてもよいと考えます。実際のカード(ICのみ)においても、AMEXは早期の段階からコンタクトレス(かざすだけで決済ができた)がついていましたが、その時期においてはAMEXが優勢でしたが、JCBもリニューアルによってCLに対応しましたので50:50です。

2枚持ちしても、しなくても同じ。

2次元コード決済のチャージにおいては、使えるところとつかえないところがありますので、そういった意味合いでは2枚持ちをしてもいいかと思いますが、基本的には(手数料の関係か?)Visa/Mastercardのほうが汎用性が高いので、こちらも50:50ですな。

 

4.「デザイン」の視点から

正直言ってしまえば、これは2枚持ちの要素か?と思いますが、プライオリティーが高いのはアメックスでしょう。誰もが一目で「アメックス」と分かるブランディング・デザインにはJCBは達していませんし、現在のカード番号を記載しない・裏面に記載するという日本のカード会社のデザインにおいては、画一的なものであり、差別化という観点においてはJCBは非常に弱く感じます。

たとえ、カードの中央部分に横線1本引いただけで「JCBゴールドだ(ジェーシービーの発行するカード)」となるでしょうか?

このデザインという観点において、セゾンはうまいなあと思いますが、偽雨金と雨金は実際に所有している人でないと、もしくは知識のある人でないと「アメックス」ということは分かります。一方で「本物」と表現は悪いですが「偽物」の差は分からないかと思いますので、この観点においては2枚持ちをする効果は薄いと思います。

一方で、使用シーンを「分ける」ことが前提であれば2枚持ちはおすすめします。「分かる人にわかってほしい」というのであれば、JCBゴールドのデザインはいいと思いますし、人前で雨金を出すのに抵抗を感じる・決済単価が低い場合は他のカードを使いたいというケースにおいては2枚持ちをするメリットが生じます。

 

5.個人的所感

うち、鈴村優いいます~
またシーパラ行きたいなぁ…

雨金にしてもうじき1年、JCBゴールドにして3ヶ月が経ちますが、年会費という面においては同一の月に発行していないと言うこともあって負担はあまり大きいものではありません。よって、年会費が特別高いと感じたことはありませんが、年会費対サービスという視点においては、アメックスの「消費(決済)から生まれる体験提供」というビジョンに共感しており、カードに関する問い合わせを電話でした際(Apple Payの登録でつまづいたことがあります)のきめ細やかな対応は素晴らしいと感じましたし、ポイント付与に関しても何ら不満がなく、貯まったポイントは年会費で利用可能という点、またポイント交換先の幅広さ(アウトドアグッズやiPadなどに交換可能)は、まさにアメージングな体験に繋がるものといえます。

一方で、JCBに関してはブランド通して4年(プロパー)使っておりますが、日常生活でまず「困る」機会がない安定性という面において信頼はしています。年会費対サービスにおいては、昨今の状況では空港ラウンジの使用がそこまでの可能性を有していないこと、他のゴールドカードでも代替が可能なことなど踏まえて、「1万円」という年会費が妥当か、と考えることはありますが、それでもAMEXより2万円安いというのは考えるべきポイントかと思われます。

併用してみて、特に困ったこともなければ「カードの色」で選んでいるわけではないので、使用する際の「安定性」と「信頼感」、「サービスの質」の平滑化がこの2枚を併用する最大の効果だと考えます。

「利用可能枠」が一定(よほどのことがない限り変動しない)のJCBと、「利用可能枠」が常に変動するアメックスをどう捉えるか。

 

実際にJCBは4年、AMEXは2年利用して、決済額はアメックスの方が単価は高い傾向にあり、それが要因としてポイントの貯まりやすさに結びついている面もありますが、「JCBゴールド」と対比させるのであれば、本来は「アメックスグリーン」が対象となるのでは、と結論づけます。

雨緑が「月会員費」制になったことにより、月1,000円で維持が可能となることを踏まえると、サブスクリプション感覚で維持が可能なアメックスか、「JCBゴールド」という信頼性をとるか、ではないでしょうか。また、この2枚は併用したとしても、1年に1回だけ請求額が合算12,000円になるだけで、他の月は1,000円弱で維持が可能というのも魅力かと思われます。

サービス面からしても、宿がとりづらいときはアメックスオンライントラベル予約から、様々な宿を探したいときはJCBゴールドの「クラブオフ」から探す、という使い方もできるので。

 

そういったわけで、まとめますと

  • 2枚の併用は効果的であるが、決済額と決済回数によって1枚を選択した方が良いときもある
  • 「年会費」だけ見るとアメックスは高いが、年会費対サービスで考えるとJCBよりも質が高い
  • 「カード付帯保険」は大差なし。2枚持っていても、いなくても効果的とはいえない。
  • T&E系カードとして一長一短の面があるため、旅行するのであれば2枚持ちは効果的
  • デザインだけで見ると、雨金を選んだ方が「確か」な選択である。シーンで分けるのであれば、2枚持ちを視野に入れてもよい。
  • 「消費から生まれる体験を提供」しているアメックスか、「安定」のJCBか。
  • JCB金」と「雨金」を併用するなら、「雨緑」を視野に入れるとよい。

ということになります。

 

なんも参考にならんと思いますが。雨金とJCB金の2枚持ち・併用は総合的に考慮して自己満であることに間違いなし‼

限度額が「分かる」JCBの方が使いやすいことには間違いありません。