清楚咲夜の日記

何らかの研究をしている私が、趣味について綴るブログです

中華激安プロジェクターVANKYO Leisure 430XXを厳しくレビュー

皆様いかがお過ごしでしょうか。清楚咲夜と申します。

先ほど開封を行った中華激安プロジェクターVANKYO製「LEISURE 430xx」のレビュー・評価を行っていきます。

実際に投影している様子、他製品との比較などを掲載してかなり厳しくレビューしていきます。

こちらが項目です。

 

確認事項、製品のスペック

まずはこちらを踏まえていただく必要があります。

  • LEDプロジェクター
  • 4500ルーメン
  • ネイティブ解像度720P

これらの3要素はどのプロジェクターを購入する際でも確認事項なのですが、特にレビューを行っていく上で必要なワードになるかもしれませんので、これら3要素を覚えておいていただければ幸いです。

製品の詳細情報は上記アマゾンのリンクから見られます。

簡単に言えば「ルーメン」は全体的な光の明るさ、LEDは光源(どのように投影するかの元、これで色や映像の質が決まる)、解像度はプロジェクターが持っている「映像の解像度」です。1080P対応といっていますが、本体で映している映像は「720P」ですので、お間違えなく。

 

プロジェクターの明るさ

まずは「4500ルーメン」は本当か?という点について。今回、レビューを行っていく環境としては

  • カーテンを閉めていない状態
  • レースのカーテンを閉めた状態
  • 全てのカーテンを閉めた場合(暗い状態)

この3つの場合でレビューを行っていきます。AV(オーディオビジュアル)のVの部分ですね。

まずはカーテンを閉めていない状態。

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本当に薄くしか見えません。設定は初期状態のままですが、微かに背景が見えるものの、文字の識別・色の判断が厳しい状態です。

後ほど記載しますが、BenQの2200ルーメンのプロジェクターで同条件で投影したときのものと比較すればその程度が分かります。

 

続いて、レースのカーテンを閉めた場合
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かろうじて先ほどよりかは色が濃く、文字の識別も「なんとなく」出来るようにはなりましたが、やはり日常的に使うのであれば厳しいです。

 

最後に、暗い場合
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暗い環境(カーテンを全て閉めた場合)では色もしっかり出ていますし、文字の識別もはっきり行えるほどです。

 

明るさについて総評

まず、私が使用している(現在、DLPユニット故障により放置)BenQ製のプロジェクターで「カーテンを一切閉めていない状態」のものをご覧ください。

Twitterにアップロードした物なのですが、BenQのものは2200ルーメンです。

このことから、メーカーが謳っている「4500ルーメン」というのは、光源すぐの明るさだろうと言う結論に至りました。

ですから、壁に投影する場合(私の環境では双方2.7Mの地点)はBenQのものが2000ルーメンに対して、今回のLEISURE430は実質1000ルーメン程度(恐らく100ルーメン未満かとw)なのではないだろうかと思います。

というのも、カーテンを全て閉めたとき、BenQのものは光線(と言う表現があっているのかは不明)がはっきりと見えるため、タバコを吸えばその部分だけ煙で分かるのですが、今回の製品はタバコを吸っても光線がはっきり見えず、プロジェクターのレンズ部付近でしか確認できなかったため、暗い状況でのみしか使用できません。

評価:★★☆☆☆

 

プロジェクターの画質・色味

このポイントでは、このプロジェクターの解像度・色味等のレビューを行っていきます。

こちらも同様に、BenQのものと比較していきます。


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まずは解像度チェックです。ピント調整が済んでいる状態で、壁から2.7m地点で投影をしています。

ネイティブ解像度が720P(1280×720)ということで、BenQのプロジェクターより一回り解像度は高いのですが、近くで見た感じほとんど変わりません。後ほど動画にて掲載します。


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ここで、画面が傾いていたので、プロジェクター本体の傾き調整機能を使用してみました。

レンズシフト型なのか知りませんが、光学性能が低いため、投影部分全域にわたってピント調整を行ってもぼやけるという状態になっています。

いくら調整してもだめなものはダメで、はっきり言って「調整範囲が極めて狭い」です。傾き補正をしたらピント調整ではどうにもなりません。

 

続いて「色味」です。
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みんな大好き「ロウきゅーぶ!」を投影してみました。ちなみに、暗い状態で投影しています。

観ている場所はプロジェクターすぐ近くなので、壁から2.3M位の場所でしょうか。ちなみに、開封編で紹介したように「ズーム機能」がないので、投影するとこんな感じでそのまま大きさが反映されると言った状態です。

まあ、安物なのでこの辺は仕方ないと思いますが。

このタイトル画面と距離では「色味・画質」ともに普通かな?と思います。


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オープニングシーンの5人が揃っている部分ですが、色の再現性と言うより、LEDプロジェクターの「白色」がかなり強く出ているというシーンです。

DLPプロジェクターのときはここまで白くはなかったので、製品の特性だと思います。

ひなたちゃんも可愛いけど、アイリーンも好き。あなたは?


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OPのサビ部分。かなり動きの激しいシーンです。

このプロジェクターについては動画でこの部分を撮影しているので、そちらも参照していただければ、より理解できると思います。

 

画質・色味の総評

というわけで、画質・解像度の面では「光源がLED」ということと、ネイティブ解像度720Pという事も含めれば「普通かなぁ」(値段相応)と思います。

しかしながら、LED光源式は人生初なのですが、いかんせん「目に来る」という感じがします。DLPタイプよりも目が疲れます。

また、色再現性・豊かさもDLPのほうが何枚も上手です。

このプロジェクターで特に目立つ色としては「白・青」系(寒色)が特に明るく(強く)感じます。赤色はそこまで奥行きのある色ではありませんし、明るいと言うほど明るくはないです。

評価できるとすれば黒色でしょうか。思ったより黒色はいい感じです。

 

というわけで、恒例のBenQとの比較です。同時に、こちらの製品の動画も提示しておきますので、是非ご覧ください。

こちらは「BenQ」のものです。

続いて、今回レビューしている製品。

映像ソースが異なるので一概に「こうだ!」とは言えないのですが、BenQのほうが映像がなめらか・目に来るような光の強さではない(色の明るさ)と言う点が分かるかと思います。

LEISURE 430XXのほうがサビ部分に入ったところのまほまほ(三沢真帆・金髪の娘)のような白部分が占めるパートにおいて、目に対しての疲労具合といいますか、疲れを感じます。

映像処理部分(エンジン)がLEISUREの場合どうなっているのか不明ですが、かなりシャープを強調しているような感じが不自然だと思いました。

 

評価:★★★☆☆

 

内蔵スピーカー

正直、オーディオやっている身からすると「使わない」という結論になるのですが、一応感想だけは述べておきます。

低音はスカスカですが、ヴォーカル域に関してはスマホ以上に聞き取りやすいです。iPhoneのスピーカーとどっこいどっこいなのではないでしょうか?

 

私は映像見るときはアンプ通してスピーカーで再生してるので、この部分に関しての評価は下がりがちなので、今回はスルーです。

一般の方が「お友達と映画上映」をするとか、バーベキューなどの夜間屋外で使用するというときには音量不足を感じるかもしれません。

また、低音がそこまで出ている感じではないので、別途Bluetoothスピーカーを用意した方がいいと思います。

 

評価:★★★☆☆

 

総合レビュー

やはり、ここまでズタボロに書きましたが、特筆すべきは値段でしょう。9,980円(購入時は6,980円だった)と言う価格で「手軽にプロジェクター」というのであればいいかもしれませんが、なんといっても「不満が残る」製品であることは確かです。

なら最初から「少し高いけどBenQのプロジェクター買いましょう」とおすすめします。ランプの投影時間が短いなら中古というのも選択肢になるでしょう。

BenQ プロジェクター 高輝度モデル MW612 (DLP/WXGA/4000lm/2.3kg)

BenQ プロジェクター 高輝度モデル MW612 (DLP/WXGA/4000lm/2.3kg)

  • 発売日: 2017/12/08
  • メディア: Personal Computers
 

こちらのモデルは6万円程度です。

今回レビューした製品は

こちらなのですが、こちらは6,980円ですから、価格で選んでいる方が多いと思います。

そう考えると「安いし買ってみるか」という気持ちにはなるのですが、実際に購入してみると「やっぱり値段相応だな」と思うはず。

また、Amazonのレビューではかなり高評価ですが、これも中華製品ありがちの高評価です。ようは、アマギフ配布するからレビュー点数を高くしてくれ~!と業者がお願いするようなシステムなので。

だから私は、Amazonのレビューにはこちらの商品のレビューを書きません。

他にも「聴いたことないようなメーカー」のプロジェクターが多く発売されていますが、正直言っておすすめ出来ません。今回は「どんなものか気になるし買ってみるか」という感じで買ったので…

プロジェクターを買うなら「エプソンBenQAcer」が現実的ではないでしょうか。

解像度にさえ目をつぶればAcerは4万円で買えますし…

まあ、上記リンクはAmazonに通じているのでいろいろと見て、比較してみてください。

 

最初に買う1台とすれば「少しがっかりした」と思って欲しくはないのですが、

  • 暗い環境でしか使わない
  • スピーカーは他のを使う
  • 長時間使わない

という条件を満たす方は、今回の製品でもいいのかな、と思いました。

長時間使わないというのは、先述したように「目が疲れる」感じが1時間程度で来てしまうので、映画1本のために使うというのではアリだと思う。

というわけで、長文にお付き合いいただきありがとうございました。

 今回はこちらの製品をレビューしました。